断熱はウレタン吹付けを標準としております。これは後に説明します「気密性」に大きく有利になるためです。吹付け断熱は壁の隅々まで膨らむので、断熱欠損となる隙間が発生しません。また、発砲時に粘着性が高いので壁にくっつき、経年で垂れてくることもありません。断熱性能としては他にもより性能が高い素材はありますが、気密性を高めることで断熱効果を相乗的に高める目的で採用しています。
また玄関・ユニットバスの土間部分も断熱を施すことで地面からの冷えを防ぎ、 窓はLow-eペアガラスと樹脂サッシです。これらを施すことで、建物の形状にもよりますが外皮熱貫流率(UA値)は平均0.4~0.6 W/m2K あたりになります。これはZEH基準・Heat20で言うG1~G2相当となります。
また夏の日射対策として壁・屋根面で十分に通気を確保する工夫を施しています。壁と屋根で一体的に通気を促し、片流れ屋根の上部や棟から切れ目のない排気をすることで日射によって温まった空気を上に逃します。